2017年5月付、ミスチルの好きなアルバムランキング
- はじめに
- アルバムTOP16
- 第16位 [(an imitation) blood orange](17th)
- 第15位 EVERYTHING(1st)
- 第14位 SUPERMARKET FANTASY(15th)
- 第13位 BOLERO(6th)
- 第12位 Kind of Love(2nd)
- 第11位 REFLECTION(18th)
- 第10位 シフクノオト(11th)
- 第9位 Versus(3rd)
- 第8位 SENSE(16th)
- 第7位 IT'S A WONDERFUL WORLD(10th)
- 第6位 I ♥ U(12th)
- 第5位 Atomic Heart(4th)
- 第4位 HOME(13th)
- 第3位
- 第2位
- 第1位
- 最後に
はじめに
いろいろな音楽を聴いていると結局Mr.Childrenに帰ってくる。私がミスチルを熱心に聴くようになったのは、『しるし』からである。そこまで、古参というわけでもないし、かといってにわかってほどでもなく。一応全アルバムは聴いている。
彼らは、しばしば「○○のパクリ」だとか「○○に激似」だとか言われるけど、そもそも音楽含めた「アート」は人・物に影響されるものだから似て当たり前だ。それゆえ、ミスチルは音楽の王道だと感じる。しかも、彼らを聴くことであらゆる音楽と繋がれたことで、私にとって(同じような人はいくらでもいるだろうが)音楽の神様といっても過言でない。
そんな彼らのアルバムを、この25周年の節目に僭越ながらランキング付けしてみた。ナンセンスだとも思うが、ランキングは分かりやすいものだし見てておもしろい。苦しい選択も迫られたが、ぜひ共有したい。一応簡単なコメントも添えて。なお、ライブアルバムの『1/42』とベスト盤は外した。
アルバムTOP16
第16位 [(an imitation) blood orange](17th)
ダントツ最下位。全体的にメリハリがなくて、ストリングスも鳴りすぎててなんか胃もたれするアルバム。『過去と未来と交信する男』だけは、マジで名曲だが。
第15位 EVERYTHING(1st)
記念すべきデビューアルバム。このころから、センスは抜群。今でも聴ける歌が多い。ただ渋谷系色が強すぎて、ミスチルである意味はないのかな。『ためいきの日曜日』のサイケ感はなんか癖になるから今でもよく聴く。歌詞切ない(´;ω;`)
第14位 SUPERMARKET FANTASY(15th)
かの『HANABI』が入っているアルバム。私が初めて買ったミスチルのアルバムでもある。凄く華やかなアルバム。だけどそれゆえになんかぶれ感を感じる。『少年』なんかは、この年でこんな若くて、とげのある歌がまだ書けるのかとドキッとした記憶。
第13位 BOLERO(6th)
ヒット曲が多すぎるモンスターアルバム。その割に、ピコピコなるデジタルロックみたいなハードなアルバム曲が多い。だから、タイトル曲の後に収録されている某曲の破壊力が半端ない。アップダウン激しすぎて、あんま聴かないかな。
第12位 Kind of Love(2nd)
1stをもっとカラフルにしたアルバム。その後につながるような毒気のある曲がこのあたりから出てくる。『All by myself』の急なファンク感がたまらなく好き。いきなりどうしたって感じだけど、疾走感もある名曲。
第11位 REFLECTION(18th)
最新アルバム。小林武史抜きでレコーディングをしたり、USBで販売したりなど新たな試みがいっぱいされた。良いアルバムなんだけど、中途半端なバラードが多くてあんまり好きになれなかった。けど『fantasy』は昔のミスチルを彷彿とさせる抜群のリード曲だし、『WALTZ』も久々のプログレ要素があって名曲は多い。
第10位 シフクノオト(11th)
楽曲の幅が凄くひろくて、聴きやすい。捨て曲もないけど抜群に好きな曲もないからこの順位。個人的には『天頂バス』がベストトラック。曲名通り転調しながら、盛り上がっていく展開は至福。特にライブでのこの歌の盛り上がり方は異様。ロキノン系のそれとも異なり、とにかく異様。
第9位 Versus(3rd)
初期三部作の最終作。適度な長さのアルバムで、無駄がない。曲目も対(versus)になってて、明るい曲と暗い曲が並んでいる。どちらかというと渋めの唄が多いから人を選ぶかもしれないけど。『and I close to you』が変な曲だけど大好き。今こういう曲出しても意外とヒットするんじゃないかって気もする(笑)あと、『蜃気楼』の緊張感もすごい。ブラスが効いてて新鮮だから、今こういう曲だしても(以下略
第8位 SENSE(16th)
ティザーサイトを使ってのプロモーションが斬新だった。多分前作(SUPERMARKET FANTASY)が明るかったからそれにカウンターを打つかのようにこんなアルバムになったのだろう。凄く静かだけど、熱のある歌が多い。詳しく知らないけどクラシックのようなアルバム。最後の『Prelude』『Forever』の二曲の流れがほんとに綺麗で洗練されている。荒れ狂う波を越えてきたMr.Childrenだからこその、達成感を感じる曲。ストリングもはまっていて、爽快感がある。
第7位 IT'S A WONDERFUL WORLD(10th)
これを最高傑作にあげる人も多いとおもう。個人的にもこの辺の曲は印象深い。当時藤藤木直人が出ていたドラマで、ミスチルばっか流れていたし。だからシングルもキャッチーなのが多いのが印象的。そんななかベストを選ぶなら『Drawing』かな。絵と人生を重ねている比喩表現が素晴らしい。
第6位 I ♥ U(12th)
上手く説明できないけど、血の匂いがするアルバム。一番エネルギーが強いアルバムなんじゃないかと。もともとそんなに好きじゃなかったんだけど、昨年ぐらいふと聴いたら心に響いた。実際桜井和寿も「よくできたけどいい評判を聞かない」なんて言ってたから、じっくり聴かないと良さがわからないアルバムだと思う。一番好きな曲は『靴ひも』。焦燥感みたいなのが静かに表現されていて、なんかむずむずしちゃう曲。
第5位 Atomic Heart(4th)
ミスチル現象の始まりのアルバム。デジタル色が強くて古さを感じるんだけど、それもなんか心地いい。あと、最後の『over』以外ラブソングもないから嫌味がなくて爽快感がある。爆発的ヒットを記録したのも納得のアルバムだと思う。正直『ジェラシー』『Asia』の流れは退屈に感じることもあるが、ダウナーな雰囲気がこの時から完成されていたと思うと凄い。
抜群に好きな歌がないから5位にしたけど『Printing』~『CROSS ROAD』の流れは完璧といっても過言でない。特に、『CROSS ROAD』は『innocent world』の影に隠れがちだが、今聴いても抜群のメロディー。韻の踏み方もうまいし、ミスチル史上に残る名曲。総じて最高にキャッチーなアルバム。
第4位 HOME(13th)
ミスチルを好きになるきっかけとなったアルバム。このアルバムは、圧倒的に暖かさがある。けど、どこか人生の辛さや苦さも感じるところがあってそういう意味でリアルなアルバムだと思う。一応『しるし』が収録されているがそれがかすれるぐらい名曲が多い。
特に好きなのは『Another Story』と『SUNRISE』。どちらもミスチル特有のもどかしさをうまく表現している歌。前者は、大人になってから、後者は幼少期に感じるそれ。きっとこの感覚って男性じゃないと感じられないんじゃないかと。意外とミスチルの真髄はこういう、男心の表現力のうまさだと思う。このアルバムはそんな痛いところを突いてくる。コバタケサウンドのピークでもあると思うが。
第3位
第3位は『Q』(9th)
名盤と名高い迷盤。とにかく自由にやっていて他のアルバムにはない解放感がある。桜井氏の歌声も、澄んでいる印象。この前のアルバムが、あまりにシビアだったためそれのアンチテーゼとして出されたアルバムだろう。そのくせ、『口笛』『NOT FOUND』という屈指のシングル曲を収録している。
ベストトラックは、一曲目の『CENTER OF UNIVERSE』。言葉のチョイスが絶妙におかしい。この一曲からも、時代や社会からようやく解放されたミスチルがうかがえる。
僕こそが中心です
あぁ世界はすばらしい
(CENTER OF UNIVERSE)
第2位
第2位は『深海』(5th)
ヒットを飛ばしていたころに出された、コンセプトアルバム。とにかく暗い。音の乾き方も独特で、ピンクフロイドの『狂気』とにた雰囲気を感じる。ジャジーな歌も多いし。
エネルギーが強すぎて疲れるアルバムだが、曲間がつながっていたり一切無駄がない。ひたすら無機質に、怒りをぶちまけていく桜井氏は狂気的。今のミスチルで、再録してもらいたいと思うのは私だけだろうか。イエローモンキーもやっているわけだし、どうですか。アルバム単位で評価したいが、あえて一曲選ぶならタイトル曲の『深海』。深い海に潜っていたクライマックスがこんな美しいとは。きっと、人生の終わりにはこんなきれいな曲が流れるんだろう。
連れてってくれないか
連れ戻してくれないか
僕を 僕も 僕も
(深海)
第1位
第1位は、『DISCOVERY』(7th)
ミスチル活動再開後に出されたアルバム。『深海』『BOLERO』の後に出された、これまた暗いアルバム。しかし、前二作と異なり光が見えるアルバムでもある。まさにDISCOVERをしていくアルバムだ。サウンドは以前以上にロックよりで、UK色がつよい。ゴリゴリのギターサウンドが特徴的で、邦楽のアルバムとは思えない。
このアルバムをトップにした理由として、すべての楽曲に盛大なドラマがあるからだ。特に顕著なのが、『I'll be』。9分という滅茶苦茶長い曲だが、一つの物語のような壮大な曲である。サッカー選手の名波氏にささげられた曲らしいが、多くの人の支えになったに違いない。『終わりなき旅』や『Image』もそうだが、無責任ではない、苦労してきた彼らだからこそわかる苦悩、そこからの脱却へのパワーを感じられる。
サウンド、歌詞、世界観、どこをとっても音楽の最高峰。頑張ろうといいながら、涙してしまう。
楽しく生きてゆくImageを
膨らませて暮らそうよ
この目に写る すべてのことを 抱きしめながら
(Image)
最後に
ミスチルほど泥臭くてキャッチーなロック、オンリーワンだと思います。知れば知るほど、味の出てくるバンドですな。最近、おとなしい歌ばっかで寂しいですが。ご覧いただいた方で、個人的なランキング教えていただけたら幸いです!ご覧いただきありがとうございました。さいごに、『I'll be』でおわかれ。
Mr.Children - I'll be - ap bank fes 10 LIVE