和ロックを変えた、97の世代とは②
はじめに
前回の記事
tennisballbear.hatenablog.com
で、スーパーカーとナンバーガールについて触れたので、今回は残りの二組について。
三組目 くるり
「なんだ、このなめくさったゆるゆる(失礼)バンド名は!」なんておもった人もいるだろう。しかしこのバンドが多分四組の中で一番変態だ。
コロコロメンバーチェンジすることが有名なくるり。結成当時からいるメンバーは二人。岸田繁(ギター、ボーカル)と佐藤征史(ベース)の二人だ。なんでこんなに、メンバーが変わるかというと、ボーカルの岸田が多分飽き性すぎてやりたい音楽がしょっちゅう変わるからであろう。それもくるりの良さで、逆に言えば全部の楽曲聴けば大体好きな歌が一曲はある。あと、よく言われることだが、シングルの出来が良すぎて、ベストアルバムがほんとにベスト(笑)
くるりはまだ現役だし、前回みたいに時期で分けることもできないぐらいなのでベスト『くるりの20回転』に収録されている曲をピックアップして、一言で説明していく。多分一つぐらいははまるはずだ。
東京
くるり - 東京
記念すべきデビュー曲。鬼才・佐久間正英プロデュース。京都から上京した経験を文学的歌った名曲。何とも言えない感情をギターに込めた、ロックのお手本のような歌。
ばらの花
くるり - ばらの花
おそらく、「東京」と人気を二分化する、くるりの代表曲。この歌の良さって一回じゃわからないと思う。この淡々とした、ピアノのメロディーは雨の如く、心を癒していく。
ワールズエンド・スーパーノヴァ
くるり - ワールズエンド・スーパーノヴァ
問題作。ハウスが一般的でなかった頃にこんな歌を出したのが岸田氏のすごいところだろう。無言で奏でるダンスミュージック。
ロックンロール
くるり - ロックンロール
外国人ドラマーと、坊主ギタリストと四人で最高にイカしていた曲。UK顔負けのグルーヴ感は最高に心地いい。題名通りのロックンロールソング。
Liberty&Gravity
くるり-Liberty&Gravity / Quruli-Liberty&Gravity
異国感漂う、迷曲。こんなカオス感を出しつつ、ポップ感を出せるのがくるりのすごいとこ。
琥珀色の街、上海蟹の朝
くるり - 琥珀色の街、上海蟹の朝 / Quruli - Amber Colored City, The Morning of The Shanghai Crab (Japanese ver.)
昨今のシティポップムーヴメントにくるりが乗っかるとこうなる。岸田氏のラップは少し笑っちゃうけど、とにかく心地がいい。今後のくるりに期待せざるを得ない。
四組目 中村一義
正直言うと、他の三組に比べて少し弱い感が否めない。確かに宅録の第一人者だし、椎名林檎とか清竜人とかも影響されていると思うのだが。少し時代が早すぎたのかなと。歌声もやさしくて、歌もポップなんだけど少し地味。むしろ、当時の少し不安は漂う時代に、ピンポイントに受けたのかな。今、聴いても「いい歌だな」ぐらいとしか思えない。だから、あんまくわしくないんで許して。
初期
中村一義 - 永遠なるもの
上で、否定的なこと言ったけど「永遠なるもの」は名曲。彼の作詞センスとかが存分に出てると思う。この歌なら、最近のアイドルとか若手バンドにカバーしてもらえば再ヒット狙えると思う。
100s(百式)期
その後、バンドを結成する。今や人気者のレキシもキーボードとして参加している。これも正直他のバンドとあんま違いが分かんないんだよな。。。。もう少し深く聴いてみたいと思います。
さいごに
天才アーティスト集団「スーパーカー」、陰キャラ暴力バンド「ナンバーガール」、カメレオンコンビ「くるり」、早熟すぎた「中村一義」。こんな四組がいたことを思って音楽を聴くと、少し違う感想を持てると思う。
最後に一言、中村一義もっと聴きます。
ではっ!