テニスボールベアー(テボベ)のすべて

テニスボールベアー(テボベ)のすべて

好きなもの(主に音楽、アイドル、ゲーム等メディア)について色々語ります。ぜひ、皆さんのためになりますように。

和ロックを変えた、97の世代とは①

はじめに

 2000年以降のロックに大きな影響を与えたと言われるバンドが四組いる。どれも97年にデビューしたことから 97の世代なんて言われてる。

 彼らを紹介しない手はないと思う。代表曲などを交えて紹介しよう。もはや彼らの音楽は発明だ。なおすべて私は後追いで、リアルタイムできいていたわけではない。あらかじめご了承いただきたい。

97の世代とは

 スーパーカーナンバーガールくるり中村一義の四組をさす。彼らのデビューした年が97年だったため、こう呼ばれる。ちなみに、TRICERATOPSも同年デビュー。

 なぜ彼らがそこまで評価されているのか。それは、ロックの概念を覆したからだ。参考程度に、前年の96年のオリコンシングルランキングを見てみよう。

1 名もなき詩 Mr.Children 1996/2/5
2 DEPARTURES globe 1996/1/1
3 LA・LA・LA LOVE SONG 久保田利伸
with NAOMI CAMPBELL 1996/5/13
4 チェリー スピッツ 1996/4/10
5 花-Memento-Mori- Mr.Children 1996/4/10
6 空も飛べるはず スピッツ 1994/4/25
7 愛の言霊~Spiritual Message サザンオールスターズ 1996/5/20
8 I'm proud 華原朋美 1996/3/6
9 Don't wanna cry 安室奈美恵 1996/3/13
10 Chase the Chance 安室奈美恵 1995/12/4 

 小室ファミリーと、ベテランバンドと、アフロヘアーで埋め尽くされている。なんとなく、ストリングスを入れていたり、電子音が流行っていた時代だとわかるだろう。そんなおしゃれな雰囲気についていけない人たちで結成されたのがこれらのグループで、音楽ファンたちの彼らのストイックさにひかれたのだった。

まあ、前フリはこんなんで本編に移ろう。音楽を聴いたら彼らのすごさはわかるだろう。

一組目 スーパーカー

 一組目はSUPERCAR(スーパーカー)。この四組の中で私が一番好きなのがスーパーカーだ。

 メンバーは、中村弘二(ギター、ボーカル、作曲)、古川美季(ベース、ボーカル)、石渡淳治(ギター、作詞)、田沢公大(ドラムス)の四人。
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 左から、田沢、古川、中村、石渡

 この写真のハイセンスさ、まさにアーティスト。

初期

 青森から上京してきた、初期の彼らは、いわゆるシューゲイザーロックをやっていた。シューゲイザーというとわかりにくいが、要するにこんなん。


[PV] SUPERCAR - Cream Soda

 ギターを歪ませまくり何いってるかよくわかんないぐらいぼそぼそ歌う。けど、メロディーはものすごく明るくポップなのだ。この暗いのか明るいのか絶妙な温度感を放っていたのが初期のスーパーカーだ。特に「Lucky」は、カップルの別れの歌を甘酸っぱいサウンドで奏でる、永遠の名曲だ。ナカコーとみきちゃんの掛け合いが絶妙である。最終ライブのはかなさは特にこの歌とマッチしている。

また、この二曲が収録された1stは、音楽史に残る名盤。ジャケットも最高。


[LIVE] Supercar - Lucky Perfect Ver. (Last Live)
中後期

 その後、気だるさがパワーアップした2ndを経て、3rdではロックと電子音を混ぜたポップスを奏で、4thでとうとうそのピコピコサウンドは頂点を迎える。特に「Strobolights」は芸術的で、よくわからないがすごい。呪文のような歌詞、キラキラしたサウンド。ボーカロイドの先駆けといっても過言でない。


STROBOLIGHTS[Album version] - SUPERCAR

 4thでやりつくしたのか、5thはキラキラ感が薄まり、落ち着いたロックに戻る。この5th個人的には好きで、夜の散歩に最適である。そして、その後解散することとなる。一説には、メンバーの不仲が原因とか。そりゃ、こんだけ癖の強いメンバーがそろえばね。

 なお、作詞をしていたが影の薄かったであろう石渡淳治は、Superflyや剛力彩芽などの楽曲の作詞を務め作詞家として、一番活躍している。ほんと、世の中何が起こるかわからん。

二組目 ナンバーガール

 このナンバーガールとかいうよくわからない名前(笑)のバンドが実は一番影響力が強い。「椎名林檎」であったり、「アジカン」であったり。ギターが「キーン」って鳴るやつ。

 メンバーは、向井秀徳(ギター、ボーカル)、田渕ひさ子(ギター)、中尾憲太郎(ベース)、アヒト・イナザワ(ドラムス)の四人。
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 左から、田渕、向井、中尾、イナザワ

 この向井秀徳のおじさん感がまたロックファンを増やしたに違いない。たしか、「モテキ」の女も眼鏡ボーカルが好きって言ってた。

初期

 彼らもスーパーガールスーパーカーと同じく、1stアルバムは青春なサウンドを奏でていた。しかし、いろいろと様子が違う。

 スーパーカーが僕と君についての青春を歌っていたとするならば、ナンバーガールは俺から見た君について歌っていた。向井の歌詞は、文学オタクの書く歌詞というのだろうか。軋轢とかあんま普段使わない言葉を歌う。また英語と日本語の混ざった独特の表現や語感は彼らがルーツであり、Base Ball Bearも影響されている。

 サウンドも、スーパーカーみたいに歪んでるが、ナンバーガールはより疾走感が強い。これはまさに田渕ひさ子のギターによる賜物である。

 そんな彼らの初期代表曲といえば、「透明少女」だ。この歌は、比較的シンプルでききやすい。著名人にもファンが多く、アジカン星野源もカバーしている。両者の愛を感じる名カバーだ。音源化希望。


NUMBER GIRL - 透明少女

星野源による透明少女

ASIAN KUNG-FU GENERATION 「透明少女」
中後期

 その後彼ら(特に向井)は、その攻撃性に磨きをかけた2ndアルバムをリリース。そして問題作の3rdをリリースする。このあと、やることがなくなったのか解散をしてしまう。

 このアルバムは、和の要素を強く含み、洗練されたものとなった。このアルバムは強く人を選ぶため、とりあえずシングルを聴いて、アルバム全体を聴くか自己判断で。

NUMBER GIRL 『NUM-AMI-DABUTZ』

さいごに

 思わず長くなってしまったため、残りの二組はまた次回。ぜひ興味を持っていただけたらありがたい。



 ではっ!