テニスボールベアー(テボベ)のすべて

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好きなもの(主に音楽、アイドル、ゲーム等メディア)について、新社会人が色々語ります。

今週の一枚 その1 その線は水平線はくるりのオルタナ回帰作

 少し時間ができたこともあって、ブログをまた続けていくことにしました。いままで止めていた理由というのが、張り切りすぎてそれゆえ密度の濃いものを書こうとしていて挫折してしまったというところにあります。今後は自由に、気が向いたらゲームやアイドル、そして音楽について書いていきたいと思います。

 あえて、意識表明のようなものをしますが、ブログを書く理由として社会人として個人力を鍛えることが主です。そこで、自分が関心の強い、上の三つで勉強しながら考えとかをシェアしていきたいなというスタンスです。なのでご覧いただいた方、簡単にレスポンスを頂けると幸いです。まだまだ拙いもんですから。

 張り切っていたころの記事は残っているんで、そちらも見てもらえれば面白いかなと思います。

 一応、最近はまっているものは、

アイドル:乃木坂46(寺田蘭世鈴木絢音、久保史緒里推し)、欅坂46(上村莉菜小林由依推し)、STU48(土路生優里推し)

ゲーム:パズドラ(ランク637)、マリオオデッセイ、マリオカート(レート11750)

音楽:シティポップ(まさに「キャラメルママ」を聴いて執筆中)

になります。

 

 さて、ということで今回始めた企画は、「今週の一枚」という企画です。YouTubeなどで実際にCDを買って似たような企画をやっている方もいると思いますが、自分は現代らしくストリーミングのAppleMusicを使って解説していきます。先日鬼龍院翔さんがおっしゃていたことをまさに身に染みて感じていますが。

鬼龍院翔が明かす、いま新人アーティストが売れるために必要なもの(柴 那典) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)

 

 記念すべき一枚目は、くるりの「その線は水平線」です。

 

その線は水平線(10,000枚生産限定盤)
 

   <収録内容>

  1.その線は水平線

  2.その線は水平線 Ver.2

        (Apple Musicでは二曲のみの配信)

 

 くるりの前回のシングル、「琥珀色の街、上海蟹の朝」から半年以上のブランクを経てのリリースです。

 この作品を選んだ理由として、もちろんくるりが自分の音楽遍歴に与えた影響が多いのはもちろんですが、この曲そのものや収録内容に大きな可能性や影響力を感じたことにあります。

 まず、曲のできた経緯としては「MUSICA」やボーカル岸田繁氏のnoteをごらんください。私の文章力では表現できないぐらい密度の濃い内容がつづられています。

  すごく端的にまとめると(自己解釈も入りますが)、「淡々と過ごしていく中で、前ほど作成意欲もなくなったし、その必要性もなくなった。似たような時期が以前にもあって(アンテナ期)そのころに殴るように作って完成しきれなかった楽曲をこのタイミングで仕上げてみようと思った。しかも、せっかくなら他の人にアレンジを頼もう、自分以外の人に任せた方がおもしろいのでは。」という感じです。

 このインタビューを読んで、トップミュージシャンらしからぬ、なんて平凡で痛々しい文章だと感じたわけです。一見順風満帆に見えるバンドでもそれは強がりでしかないわけです。でも、皮肉なことにバンドあるあるですが、そんな闇期に生み出される音楽というのは、ウソ偽りのない音楽として生み出されるわけです。

 今回のシングルはその点で、くるり史上、最も裸に近い作品だと感じました。

 まずジャケットは海。京都や東京のような作られたものではなく、自然の海。くるりといえば、街のイメージが(デビュー曲も、前作も)強いですが、今回はその要素は皆無。

 歌詞に関しては、いままでとはまた違う、テーマ性をあまり感じない内容。その中でも、「~すればいい」「~しちゃえよ」「~でいたいの」といったすごく素直な言葉遣い。きっと日本人ならでは、もっというと京都人ならではのニュアンスで、岸田氏にしか書けない歌詞。背中を押される言葉は、頑張れだらけの応援ソングより心に響く。

 音作りも特徴的です。外で、聴いているような解放感のあるアレンジ。くるりといえば、ハイファイな音作りが印象的だったため意外でした。

 そしてVer.2も、決して無視のできないものでした。これはいわゆるグランジやオルタ名のようなアレンジでまさにマイブラ。

 それよりも僕は、スーパーカーを思い出さざるを得なかったわけです。「これ、Dive(OOkeah!!収録)じゃん」ってなったんですよ。くるりスーパーカーといえば、97年組の仲。しかも、ここにきて、流行りのブラックミュージックやAORから離れたテイストの作品を出してくることにくるりのセンスに何度目の脱帽をしてしまったわけです。

 その点でやはりくるりの原点や本質というのは、オルタナティブなのかなと感じました。面白いものを狙ってやっていた「ワルツを踊れ」や「The Pier」などには飽きた結果、クソ真面目なのが今作です。

 この作品を機に、また芋臭い、必死だけど、洗練されたくるりがみられそうでわくわくしています。

 

 最後に、SUMIREさんがひたすら走る、シンプルMVを載せておきます。この人も(CHARAもなんだけど)ほんとナチュラルの極みって感じ。

 


くるり - その線は水平線

 

 

 さいごに

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