テニスボールベアー(テボベ)のすべて

テニスボールベアー(テボベ)のすべて

好きなもの(主に音楽、アイドル、ゲーム等メディア)について、新社会人が色々語ります。

第11回スパイス&ハーブ検定3級を受けてきた。

スパイス&ハーブ検定とは

山崎香辛料振興財団が主催する、いわばスパイスとハーブのプロになるための検定。 一応、エスビー食品も協賛。 公式サイトには、

スパイス&ハーブ検定は、受験者のスパイス&ハーブに関する知識習得度をはかる試験で、2009年にスタートいたしました。 スパイスやハーブの使い方、楽しいエピソード、基礎知識、豆知識などが幅広く取り上げられます。
と書いてある。

  • 回数:11回目
  • 受講者:毎年約300
  • 級:1級/2級/3級
  • 会場:東京と大阪。

以上から、そこまで規模の大きくない検定であるとわかる。

で、参考書があるんだけど

新装版 スパイス&ハーブの使いこなし事典

新装版 スパイス&ハーブの使いこなし事典

これ一冊だけだから、

大学の試験みたいにちょっとせk

まあ、わかりやすいのはいいかなって気はする、普通に事細かく載っているし不便はない。

検定を受けた経緯

ミーハーカレーファンに

知っている人も多いと思うけど、おととしぐらいからカレーにはまっていて。シンプルにその理由が

さっと食べられる。

どこにでもある割に店ごとに微妙に味が違う。

カレーショップの雰囲気が好き

等々簡単な理由。

それで去年ひとり暮らしを始めたタイミングでカレー作りも始めて。割と一人暮らしにカレーは理にかなっている。 煮込んで待っていれば料理が完成するし、具材も多種採れる。なにより、アレンジも利くし、しかも次の日に持ち越せる。 そう、インドの家庭でカレーが毎食出るのと同じ理由だ。 ちなみに、まだここまではカレールー期だ。

そしてとうとう...

スパイスを買うまでに

カレールー脂っぽいなーとか味濃いなーって思い、健康を意識してスパイスから作ることに。 味こそ変わるものの、むしろ調理時間は減りさっぱり風味に。(意外と濃厚カレーはおいしく作ろうと思うと、煮込みに時間かかる)

しかし、基本のスパイス(ターメリック、クミン、コリアンダー)は使えるもののバリエーションがない。で、

スパイスを勉強するか!

ってなって手っ取り早い検定に手を出したわけ。 まあ、なんかいつか役に立つしいろいろ楽しそうじゃん(適当) 昔から、ほかの人がやらないようなこと大好き人間。マイナーofメジャー人間。 そんなこんなで申し込む。

という流れです。(長くなった)

テストについて

テストに関しては、三択。

で、内容も本に基づいていてそこまで意地悪な問題は出ない。 ただ意外と事細かく、成分の名前であったり科目(セリ科とか)まで問われるためそこまで覚えられると良し。って感じ。

まあその一方で、豆板醤はどこの国の調味料かとか問うてくる

...

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おっと、取り乱しました、失礼いたしました。

ただ正直、そこまで覚える必要もないかなって。割と。

あと、実技とか増えたら面白いのかなあとか思いまっせ。

まとめ

みんな、スパイス&ハーブ検定うけましょう!

絶対無駄にならないし、たぶんスパイスブーム来るから。

(久々に書いたら常体も敬体もごっちゃになってたら今度統一しますm(__)m)

今週の一枚 その1 その線は水平線はくるりのオルタナ回帰作

 少し時間ができたこともあって、ブログをまた続けていくことにしました。いままで止めていた理由というのが、張り切りすぎてそれゆえ密度の濃いものを書こうとしていて挫折してしまったというところにあります。今後は自由に、気が向いたらゲームやアイドル、そして音楽について書いていきたいと思います。

 あえて、意識表明のようなものをしますが、ブログを書く理由として社会人として個人力を鍛えることが主です。そこで、自分が関心の強い、上の三つで勉強しながら考えとかをシェアしていきたいなというスタンスです。なのでご覧いただいた方、簡単にレスポンスを頂けると幸いです。まだまだ拙いもんですから。

 張り切っていたころの記事は残っているんで、そちらも見てもらえれば面白いかなと思います。

 一応、最近はまっているものは、

アイドル:乃木坂46(寺田蘭世鈴木絢音、久保史緒里推し)、欅坂46(上村莉菜小林由依推し)、STU48(土路生優里推し)

ゲーム:パズドラ(ランク637)、マリオオデッセイ、マリオカート(レート11750)

音楽:シティポップ(まさに「キャラメルママ」を聴いて執筆中)

になります。

 

 さて、ということで今回始めた企画は、「今週の一枚」という企画です。YouTubeなどで実際にCDを買って似たような企画をやっている方もいると思いますが、自分は現代らしくストリーミングのAppleMusicを使って解説していきます。先日鬼龍院翔さんがおっしゃていたことをまさに身に染みて感じていますが。

鬼龍院翔が明かす、いま新人アーティストが売れるために必要なもの(柴 那典) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)

 

 記念すべき一枚目は、くるりの「その線は水平線」です。

 

その線は水平線(10,000枚生産限定盤)
 

   <収録内容>

  1.その線は水平線

  2.その線は水平線 Ver.2

        (Apple Musicでは二曲のみの配信)

 

 くるりの前回のシングル、「琥珀色の街、上海蟹の朝」から半年以上のブランクを経てのリリースです。

 この作品を選んだ理由として、もちろんくるりが自分の音楽遍歴に与えた影響が多いのはもちろんですが、この曲そのものや収録内容に大きな可能性や影響力を感じたことにあります。

 まず、曲のできた経緯としては「MUSICA」やボーカル岸田繁氏のnoteをごらんください。私の文章力では表現できないぐらい密度の濃い内容がつづられています。

  すごく端的にまとめると(自己解釈も入りますが)、「淡々と過ごしていく中で、前ほど作成意欲もなくなったし、その必要性もなくなった。似たような時期が以前にもあって(アンテナ期)そのころに殴るように作って完成しきれなかった楽曲をこのタイミングで仕上げてみようと思った。しかも、せっかくなら他の人にアレンジを頼もう、自分以外の人に任せた方がおもしろいのでは。」という感じです。

 このインタビューを読んで、トップミュージシャンらしからぬ、なんて平凡で痛々しい文章だと感じたわけです。一見順風満帆に見えるバンドでもそれは強がりでしかないわけです。でも、皮肉なことにバンドあるあるですが、そんな闇期に生み出される音楽というのは、ウソ偽りのない音楽として生み出されるわけです。

 今回のシングルはその点で、くるり史上、最も裸に近い作品だと感じました。

 まずジャケットは海。京都や東京のような作られたものではなく、自然の海。くるりといえば、街のイメージが(デビュー曲も、前作も)強いですが、今回はその要素は皆無。

 歌詞に関しては、いままでとはまた違う、テーマ性をあまり感じない内容。その中でも、「~すればいい」「~しちゃえよ」「~でいたいの」といったすごく素直な言葉遣い。きっと日本人ならでは、もっというと京都人ならではのニュアンスで、岸田氏にしか書けない歌詞。背中を押される言葉は、頑張れだらけの応援ソングより心に響く。

 音作りも特徴的です。外で、聴いているような解放感のあるアレンジ。くるりといえば、ハイファイな音作りが印象的だったため意外でした。

 そしてVer.2も、決して無視のできないものでした。これはいわゆるグランジやオルタ名のようなアレンジでまさにマイブラ。

 それよりも僕は、スーパーカーを思い出さざるを得なかったわけです。「これ、Dive(OOkeah!!収録)じゃん」ってなったんですよ。くるりスーパーカーといえば、97年組の仲。しかも、ここにきて、流行りのブラックミュージックやAORから離れたテイストの作品を出してくることにくるりのセンスに何度目の脱帽をしてしまったわけです。

 その点でやはりくるりの原点や本質というのは、オルタナティブなのかなと感じました。面白いものを狙ってやっていた「ワルツを踊れ」や「The Pier」などには飽きた結果、クソ真面目なのが今作です。

 この作品を機に、また芋臭い、必死だけど、洗練されたくるりがみられそうでわくわくしています。

 

 最後に、SUMIREさんがひたすら走る、シンプルMVを載せておきます。この人も(CHARAもなんだけど)ほんとナチュラルの極みって感じ。

 


くるり - その線は水平線

 

 

 さいごに

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2017年5月付、ミスチルの好きなアルバムランキング

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はじめに

 いろいろな音楽を聴いていると結局Mr.Childrenに帰ってくる。私がミスチルを熱心に聴くようになったのは、『しるし』からである。そこまで、古参というわけでもないし、かといってにわかってほどでもなく。一応全アルバムは聴いている。

 彼らは、しばしば「○○のパクリ」だとか「○○に激似」だとか言われるけど、そもそも音楽含めた「アート」は人・物に影響されるものだから似て当たり前だ。それゆえ、ミスチルは音楽の王道だと感じる。しかも、彼らを聴くことであらゆる音楽と繋がれたことで、私にとって(同じような人はいくらでもいるだろうが)音楽の神様といっても過言でない。

 そんな彼らのアルバムを、この25周年の節目に僭越ながらランキング付けしてみた。ナンセンスだとも思うが、ランキングは分かりやすいものだし見てておもしろい。苦しい選択も迫られたが、ぜひ共有したい。一応簡単なコメントも添えて。なお、ライブアルバムの『1/42』とベスト盤は外した。

アルバムTOP16

第16位 [(an imitation) blood orange](17th)

[(an imitation) blood orange](初回限定盤)(DVD付)


 ダントツ最下位。全体的にメリハリがなくて、ストリングスも鳴りすぎててなんか胃もたれするアルバム。『過去と未来と交信する男』だけは、マジで名曲だが。

第15位 EVERYTHING(1st)

EVERYTHING


 記念すべきデビューアルバム。このころから、センスは抜群。今でも聴ける歌が多い。ただ渋谷系色が強すぎて、ミスチルである意味はないのかな。『ためいきの日曜日』のサイケ感はなんか癖になるから今でもよく聴く。歌詞切ない(´;ω;`)

第14位 SUPERMARKET FANTASY(15th)

SUPERMARKET FANTASY [初回限定盤:CD+DVD]


 かのHANABIが入っているアルバム。私が初めて買ったミスチルのアルバムでもある。凄く華やかなアルバム。だけどそれゆえになんかぶれ感を感じる。『少年』なんかは、この年でこんな若くて、とげのある歌がまだ書けるのかとドキッとした記憶。

第13位 BOLERO(6th)

BOLERO


 ヒット曲が多すぎるモンスターアルバム。その割に、ピコピコなるデジタルロックみたいなハードなアルバム曲が多い。だから、タイトル曲の後に収録されている某曲の破壊力が半端ない。アップダウン激しすぎて、あんま聴かないかな。

第12位 Kind of Love(2nd)

Kind of Love


 1stをもっとカラフルにしたアルバム。その後につながるような毒気のある曲がこのあたりから出てくる。『All by myself』の急なファンク感がたまらなく好き。いきなりどうしたって感じだけど、疾走感もある名曲。

第11位 REFLECTION(18th)

REFLECTION{Naked}完全限定生産盤(CD+DVD+USB)

 最新アルバム。小林武史抜きでレコーディングをしたり、USBで販売したりなど新たな試みがいっぱいされた。良いアルバムなんだけど、中途半端なバラードが多くてあんまり好きになれなかった。けど『fantasy』は昔のミスチルを彷彿とさせる抜群のリード曲だし、『WALTZ』も久々のプログレ要素があって名曲は多い。

第10位 シフクノオト(11th)

シフクノオト

 楽曲の幅が凄くひろくて、聴きやすい。捨て曲もないけど抜群に好きな曲もないからこの順位。個人的には『天頂バス』がベストトラック。曲名通り転調しながら、盛り上がっていく展開は至福。特にライブでのこの歌の盛り上がり方は異様。ロキノン系のそれとも異なり、とにかく異様。

第9位 Versus(3rd)

Versus


 初期三部作の最終作。適度な長さのアルバムで、無駄がない。曲目も対(versus)になってて、明るい曲と暗い曲が並んでいる。どちらかというと渋めの唄が多いから人を選ぶかもしれないけど。『and I close to you』が変な曲だけど大好き。今こういう曲出しても意外とヒットするんじゃないかって気もする(笑)あと、『蜃気楼』の緊張感もすごい。ブラスが効いてて新鮮だから、今こういう曲だしても(以下略

第8位 SENSE(16th)

SENSE


 ティザーサイトを使ってのプロモーションが斬新だった。多分前作(SUPERMARKET FANTASY)が明るかったからそれにカウンターを打つかのようにこんなアルバムになったのだろう。凄く静かだけど、熱のある歌が多い。詳しく知らないけどクラシックのようなアルバム。最後の『Prelude』『Forever』の二曲の流れがほんとに綺麗で洗練されている。荒れ狂う波を越えてきたMr.Childrenだからこその、達成感を感じる曲。ストリングもはまっていて、爽快感がある。

第7位 IT'S A WONDERFUL WORLD(10th)

It’s a wonderful world


 これを最高傑作にあげる人も多いとおもう。個人的にもこの辺の曲は印象深い。当時藤藤木直人が出ていたドラマで、ミスチルばっか流れていたし。だからシングルもキャッチーなのが多いのが印象的。そんななかベストを選ぶなら『Drawing』かな。絵と人生を重ねている比喩表現が素晴らしい。

第6位 I ♥ U(12th)

I LOVE U


 上手く説明できないけど、血の匂いがするアルバム。一番エネルギーが強いアルバムなんじゃないかと。もともとそんなに好きじゃなかったんだけど、昨年ぐらいふと聴いたら心に響いた。実際桜井和寿も「よくできたけどいい評判を聞かない」なんて言ってたから、じっくり聴かないと良さがわからないアルバムだと思う。一番好きな曲は『靴ひも』。焦燥感みたいなのが静かに表現されていて、なんかむずむずしちゃう曲。

第5位 Atomic Heart(4th)

Atomic Heart


 ミスチル現象の始まりのアルバム。デジタル色が強くて古さを感じるんだけど、それもなんか心地いい。あと、最後の『over』以外ラブソングもないから嫌味がなくて爽快感がある。爆発的ヒットを記録したのも納得のアルバムだと思う。正直『ジェラシー』『Asiaの流れは退屈に感じることもあるが、ダウナーな雰囲気がこの時から完成されていたと思うと凄い。

 抜群に好きな歌がないから5位にしたけど『Printing』CROSS ROADの流れは完璧といっても過言でない。特に、CROSS ROAD『innocent world』の影に隠れがちだが、今聴いても抜群のメロディー。韻の踏み方もうまいし、ミスチル史上に残る名曲。総じて最高にキャッチーなアルバム。

第4位 HOME(13th)

HOME(通常盤)


 ミスチルを好きになるきっかけとなったアルバム。このアルバムは、圧倒的に暖かさがある。けど、どこか人生の辛さや苦さも感じるところがあってそういう意味でリアルなアルバムだと思う。一応『しるし』が収録されているがそれがかすれるぐらい名曲が多い。

 特に好きなのは『Another Story』『SUNRISE』。どちらもミスチル特有のもどかしさをうまく表現している歌。前者は、大人になってから、後者は幼少期に感じるそれ。きっとこの感覚って男性じゃないと感じられないんじゃないかと。意外とミスチルの真髄はこういう、男心の表現力のうまさだと思う。このアルバムはそんな痛いところを突いてくる。コバタケサウンドのピークでもあると思うが。

第3位

Q



 第3位は『Q』(9th)

 名盤と名高い迷盤。とにかく自由にやっていて他のアルバムにはない解放感がある。桜井氏の歌声も、澄んでいる印象。この前のアルバムが、あまりにシビアだったためそれのアンチテーゼとして出されたアルバムだろう。そのくせ、『口笛』『NOT FOUND』という屈指のシングル曲を収録している。

 ベストトラックは、一曲目の『CENTER OF UNIVERSE。言葉のチョイスが絶妙におかしい。この一曲からも、時代や社会からようやく解放されたミスチルがうかがえる。

僕こそが中心です
あぁ世界はすばらしい
(CENTER OF UNIVERSE)

第2位

深海


 第2位は『深海』(5th)

 ヒットを飛ばしていたころに出された、コンセプトアルバム。とにかく暗い。音の乾き方も独特で、ピンクフロイドの『狂気』とにた雰囲気を感じる。ジャジーな歌も多いし。

 エネルギーが強すぎて疲れるアルバムだが、曲間がつながっていたり一切無駄がない。ひたすら無機質に、怒りをぶちまけていく桜井氏は狂気的。今のミスチルで、再録してもらいたいと思うのは私だけだろうか。イエローモンキーもやっているわけだし、どうですか。

 アルバム単位で評価したいが、あえて一曲選ぶならタイトル曲の『深海』。深い海に潜っていたクライマックスがこんな美しいとは。きっと、人生の終わりにはこんなきれいな曲が流れるんだろう。

連れてってくれないか
連れ戻してくれないか
僕を 僕も 僕も
(深海)

第1位

DISCOVERY


 第1位は、『DISCOVERY』(7th)

 ミスチル活動再開後に出されたアルバム。『深海』『BOLERO』の後に出された、これまた暗いアルバム。しかし、前二作と異なり光が見えるアルバムでもある。まさにDISCOVERをしていくアルバムだ。サウンドは以前以上にロックよりで、UK色がつよい。ゴリゴリのギターサウンドが特徴的で、邦楽のアルバムとは思えない。

 このアルバムをトップにした理由として、すべての楽曲に盛大なドラマがあるからだ。特に顕著なのが、『I'll be』。9分という滅茶苦茶長い曲だが、一つの物語のような壮大な曲である。サッカー選手の名波氏にささげられた曲らしいが、多くの人の支えになったに違いない。『終わりなき旅』『Image』もそうだが、無責任ではない、苦労してきた彼らだからこそわかる苦悩、そこからの脱却へのパワーを感じられる。

 サウンド、歌詞、世界観、どこをとっても音楽の最高峰。頑張ろうといいながら、涙してしまう。

楽しく生きてゆくImageを
膨らませて暮らそうよ
この目に写る すべてのことを 抱きしめながら
(Image)

最後に

 ミスチルほど泥臭くてキャッチーなロック、オンリーワンだと思います。知れば知るほど、味の出てくるバンドですな。最近、おとなしい歌ばっかで寂しいですが。ご覧いただいた方で、個人的なランキング教えていただけたら幸いです!ご覧いただきありがとうございました。さいごに、『I'll be』でおわかれ。


Mr.Children - I'll be - ap bank fes 10 LIVE

『LIFE』『ヘッド博士の世界塔』から感じる、日本とイギリスの音楽の差、越えられない壁

 

 オザケンがまた姿を消した(笑)素晴らしく自由なのに、影響力の大きい人だ。どこまで計算しているのかしらないが、彼が一秒テレビに出ただけでも大きな話題を呼ぶ。私もそんなオザケン再来に心をときめかした一人だ。弱冠大学生にも彼の音楽は響く。

 

 七、八年前だろうか、車のCMで流れてたHALCALIバージョンで『今夜はブギーバック』を知った。

NISSAN キューブ TVCM  おそ松 イヤミ 今夜はブギー・バック
ネットで誰が歌っているか調べるとどうやら本家は小沢健二という人らしい。YouTubeで本物を聴くと、気持ち悪いおじさん(失礼)が変な声で歌ってるぐらいの印象しか受けなくて、なんならHALCALIのほうが良かった。

 その後、小沢健二の『LIFE』を聴くがただの明るいポップスだとしか思わなかった。ご覧いただくとわかるとおり、アマゾンではたいへん高い評価を誇っているのだが。

 そして、彼が元々いたフリッパーズギターというバンドの『ヘッド博士の世界塔』を聴いたのもその頃。YouTubeにあがってるアルバムを聴いても、全くキャッチーじゃないとわけわからんかった。

 しかし大学生になって音楽を色々聴き始めて、社会のシビアさや残酷さを知ってくるとどうやら価値観が変わるらしい。

 桜井和寿がカバーしていた、『僕らが旅に出る理由』という歌を聴いた。

apbankfes'12 ぼくらが旅に出る理由 by BANKBAND
曲調こそ明るいものの、歌詞からなんとなく憂いを感じた。

 そして、再び『LIFE』を聴くと以前と全く違って聴こえた。

LIFE

LIFE

このアルバムはただのポップスじゃないと。まず曲調は調べるとわかるが、有名曲のフレーズがてんこ盛り。ロックが流行っていた90年代を皮肉するかのように。

 そして、オザケンの歌い方や歌詞から、なんとなく「この人は真面目で暗い人間だから、こんな明るい世界観に憧れてるんだろうな」という彼のルサンチマンを感じた。それ故、どこか切なさと言うものがある。

 それが隠しきれなかったのが先述の、大ヒットした『今夜はブギーバック』だろう。

小沢健二 featuring スチャダラパー - 今夜はブギー・バック(nice vocal)
当時わからなかったこの歌の暗い世界観の、官能を大学生になり実感した。「ダンスフロアーでウェーイ」するパリピの歌じゃなくて、パリピになれない人が精一杯女性を口説く歌なんだよね、多分(笑)

 

 そんなこんなで、オザケンの凄さを知った僕は再び『ヘッド博士の世界塔』に手を出す。

ヘッド博士の世界塔

ヘッド博士の世界塔

このアルバムは多くのサイトで、名盤認定されている。もう一度理解してみようと思い、アルバムをTSUTAYAで借りた。

 驚いた。このアルバムもまた海外の音楽をベースに作られていたからだ。しかし、オマージュ元は『LIFE』のようなポップミュージックではなく、プライマルスクリームに代表されるドラッグミュージックやサイケロックであったのだ。ドラッグミュージックっていう表現は曖昧だが言い得て妙だと思っていて。音を歪ませて、淡々としたテンポで、色んな人が叫びまくる。この上なく、カオスな音楽なのである。カオスとはいえ、メタルやプログレとは違い、落ち着いていて、暗い、深海のような音。体験したことこそないが、きっとクスリでイッちゃったときってこんな感じなんだろうと。それぐらい、空想的なサウンドだ。

 そんな、麻薬サウンドの代表といえば『スクリーマデリカ』

Screamadelica: 20th Anniversarry Edition

Screamadelica: 20th Anniversarry Edition

であろうが、このアルバムはそれより遥かにポップなのだ。それもそのはず、彼らはもともとポップスを得意としていたからだ。そんなポップイメージをぶち壊すような、イカれたサウンドはオンリーワンで、おそらく音楽界を盛大に皮肉る為のものであったのだろう。(実際に、当時、二人は生意気な印象を持たれ顰蹙を買っていたらしい。)

 このアルバムは、この時代だからこそできた奇跡的なアルバムなのかなと思う。特に日本ではこんなアルバムはもう生まれないのだろう。

 まぁここからが本題というか私が感じたことだが、日本の音楽性というのはすごく特殊で、きれいで澄んだ音楽が多い。古くは演歌、最近はback numberのような、風景を描いたり極めてリアルであったり。いかに日本人が安定した環境で、恵まれた生活をしてきたかわかる。あとやっぱり真面目で、実直なサウンドが多い。歌詞も意味が伝わりやすいし。それは音楽を作る側も聴く側もそうだと思う。

 一方欧州、特にイギリスの音楽はとにかく暗い、曖昧、つまり真逆。古くはビートルズが『リボルバー』で麻薬について歌い、ジザメリは形のない音楽を奏で、レディオヘッドや初期コールドプレイは自虐の歌を作った。明るく聴こえるオアシスですら、タバコやアルコールの歌を歌った。彼らが麻薬やお酒に頼っていたのは、それだけ日本人には理解できないぐらい暗い社会だったからに違いない。格差社会だったり、内紛だったり、暴力だったり。それ故、現実的な音楽は描けず、創造された、カオスな音楽を奏でていたのではと思う。

 つまり、日本人の恵まれた環境ではドラッギーな音楽や空想的な音楽は限界があるし、一方外国人には季節感のある音楽や美しい風景を語った音楽は書けないのだ。オザケンと小山田がそれをできたのはそんだけ彼らが当時の日本に対して不満があり、彼らが日本人でない瞬間があったからなのだ。

 日本人がどんなにイカれようと、やっぱりきれいな音楽しか作れないんだなと、感じてしまっていて、それがある意味邦楽の限界なのかなと感じるこの頃である。別に、ドラッグを認めるわけではないけど、こんな時代だからこそ、少しイカれていて、気持ち悪い音楽を聴いてみたい。サンプリングとかしまくってもいいんじゃん?最高に気持ち悪いし、せこいし(笑)それか中途半端に洋楽を目指すなら、もっと日本らしいきれいな、無駄のない音楽を作ってもらいたい。

 そんなこと言ってると、初期フジファブリックがよぎってきて泣きたくなるのでここらへんで終わり。

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 一応、ヘッド博士の世界塔の名曲『奈落のクイズマスター』と引用元であろう『Loaded』を。ひたすら、酔うがいい。

The Flipper's Guitar - The Quizmaster

Primal Scream - Loaded (HQ with Lyrics)

ではっ!

XBA-N1リケーブルしました。

 前回の記事
tennisballbear.hatenablog.com
がまじめすぎたのでもっと楽しそうなこと書きます。

 私は学生の分際なんでそこまで高価な音楽環境を揃えていない。とはいえ、「イヤホン」だけには少しこだわっていたい。音楽を外で聴くならわかると思うがこのイヤホンによる音楽満足度の影響はデカい。正直、ほそーいカラフルなイヤホンしている人の気が知れない。

 滅茶苦茶高いものを買えともいわんが、個人的には5000円だせば十分満足いくものが買える。この辺とか。

 ウェイウェイ飲み会一回分だと思えば悪くない出費だと思うが。

 そんな私が現在使っているのがタイトルにも出てきたSONYの「XBA-N1」である。

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 このイヤホンはハイブリッド型の駆動ユニットを搭載している。ハイブリッド型とは、字の如くダイナミック型とバランスドアーマチュア型の両方を搭載しているイヤホンを示す。詳しくはこちらをご覧ください。ダイナミックとBAについて詳しく説明している。
head-bank.hateblo.jp

 このイヤホンのケーブルが固定されなくなってしまったので、新しくリケーブルしましたって話。

 ケーブル専門もメーカーからもケーブルが出ていたりで、値段も3000円から20000円ぐらいまで割とピンキリ。

 あんまちゃちくても壊れやすいし、ごつくても扱いづらいので結局ソニーの純正ケーブルに。

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 こんな感じになかなかいかつくなったけど、そこまで煩わしくないいいバランス。悪くない心機一転。

 音楽を頻繁に聴くっていう人は、ぜひヨドバシとかの試聴コーナーでいろいろ試してください。イヤホンを変えるだけで、音楽の価値観って変わると思う。

 短いけどここらへんで。

ではっ!

乃木坂の水卜アナこと、向井葉月に注目している理由

 2011年に結成された乃木坂46に、初の追加メンバーの二期生が入ったのは2013年。当時まだまだ垢抜けない女の子だった彼女らもバラエティー番組などのメディアを通してすっかり芸能人らしくなった。

 そして、昨年(2016年)にとうとう三期生が加入した。一期生、二期性たちの築いてきた土台があることは、有名になるのは容易いがそれ故のプレッシャーがあるとも考えられる。

 しかし運営側も三期生を一人前にすべく、乃木坂恒例の公演に出させたり冠番組にもレギュラー出演をさせている。特に月曜深夜に放送されているNOGIBINGO!8|日本テレビは彼女らにスポットライトを当てており、個性を引き出す環境を作っている。

 それ故、まさに世は三期生ブームの前夜なのである。

 そんな三期生推しの私が特に推すメンバーをご紹介しよう!

 それがこちらの向井葉月(むかいはづき)ちゃん!!

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向井 葉月|メンバー紹介|乃木坂46公式サイト

生年月日:
1999年8月23日
血液型:
A型
星座:
おとめ座
身長:
152cm

 彼女の何がそんなに魅力的なのか、3点の魅力を力説したい。3点だけに絞るのが非常に難しいが、頑張って厳選した。

魅力① 表情が豊か

 この子ほど、喜怒哀楽の表情が上手い子は乃木坂にもなかなかいない。顔のパーツ一個一個がはっきりしてるから、感情が伝わってくるし見てて楽しい。先日NOGIBINGOで行われた企画でも、「表情美人御三家」に選ばれてプロにもお墨付きをもらっている。
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 なかなかこんなにいろいろな表情できる子っていないんじゃないか。

 特にはっきりしてるパーツは目だと思っている。。目は顔の中でも重要なパーツだと思ってて、眼力があるだけで魅力度が一気に増すと思う。

魅力② 肉付きの良さ

 すごく個人的な話だけど、桐谷美玲みたいに細い女の子が苦手。かといって森三中が好きなわけでもないが。要するに、適度に肉づいてたほうが健康的だしかわいい。

 そこで葉月ちゃんの登場。
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どう?この「登場」感w
 
 彼女は適度なムチムチ感。これぐらいがものすごくいい。しかも色白さも相まって、肌もすごくきれいに見える。これから大人になるにつれて、色気もついてくればすごく魅力的な女性になると思う。ってか、水卜アナに似てるよね。f:id:unikorn:20170518013306p:plain:w400

 あとブログ見ると、いつも何かほおばっている。それを自分でも認めているところがカワイイ(笑)
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魅力③ 天性の明るさ

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 根明とはまさにこういう子のことを言うんじゃないかって感じ。とにかく明るさが伝わってくる。グループにこういう子がいるとやっぱ雰囲気が良くなると思う。

 僕みたいに根暗な男はやっぱりこんな明るくて天真爛漫な子に惹かれるわけですなー。

 あととにかく面白い。シュールな笑いとかじゃなくて、明るく笑える子がいるのは貴重。全く嫌味のない笑いを提供してくれるバラエティ要員にもなりえる。

 この子の面白さは文じゃ伝わらないと思うので、こちらの動画をご覧ください。(齋藤)飛鳥ちゃんとの掛け合いがお笑いコンビのように絶妙です(笑)

向井葉月×齋藤飛鳥 『爆笑!ダークホース葉月と黒幕飛鳥』

さいごに

 まだまだこれからの三期生。そんな中でも、正統派バラエティ美少女・向井葉月に目が離せませんね!!!

 特にブログは彼女の魅力が満載です。独特な文章力で、思わずクスクス笑っちゃいます。三期生全員でブログを書いているので、ほかの推しメンも見つかるかも・・・!
blog.nogizaka46.com


 ではっ!

Base Ball Bearって一言じゃ説明できないから、重要曲を紹介する。

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 このブログのタイトルの引用元である、Base Ball Bearって言うバンド。もう奥が深すぎて、良さを説明するのが難しい。だから、重要な歌だけ紹介するから、みんな聴いてくださいな!!聴けば聴くほど味出るから!!

 まず簡単にこのバンドの概要を。メンバーは三人。*1ギターボーカル小出祐介(おしゃべりオタク)、ベース関根史織(カワイイ人妻)、ドラムス堀之内大介(暑苦しいおっさん)。高校の同級生だった彼ら*2は、2003年にインディーズデビュー、2006年にメジャーデビューをする。

 このバンドは基本的に小出中心で動いている。曲作りも、詞も彼が中心に書いている。周りのメンバーはそれが不安なわけでもなく、どうやら小出のやりたいことに納得してしまうらしい。ある意味理想的な形なのかもしれない。

 では、いよいよバンドの曲を紹介していく。なお、今回は個人的にアルバムを3つの期に分けて説明していきたい(あくまで個人的ね)。

 それが、「『夕方ジェネレーション』~『十七歳』」期・「『(WHAT IS THE)LOVE & POP?』~『二十九歳』」期・「『C2』~『光源』」期の3つである。一応、テーマ性とか音作りとかでも、多分この三つに分けられるんだけど、個人的に注目しているのは小出のである。

 先に説明すると、初期から2ndアルバム『十七歳』までの彼のというのは、少しキザでカッコつけている印象を受ける。声に力もなく、歌っている表情も少し自信なさげである。

 その後、シングル『changes』から5thアルバム『二十九歳』までは、豊かになった曲調やベースに負けないようなパワフルなを発する。滑舌もよくなり、安定した声を出すようになり、初期のような危うさがなくなる。

 そして、シングル『「それって、for誰?」 part.1』から最新アルバム『光源』になると、強弱や息遣いなども工夫を凝らし、リズム感がついてくる。アッパーチューンでは叫び、メロウな歌ではやさしく。歌の表情がより伝わりやすくなっている。

 あと、一個重要なことを先に言っておくと、小出は中学のころの自身を「スクールカースト最上位から最下位に落とされた」と語っている。要するに、いじめられていた過去がったということだ。その要素が歌詞にも出ていることを念頭においてもらいたい。

 では、各アルバムと、(個人的に)重要な曲を紹介していきたい。

第一期

インディーズミニ『夕方ジェネレーション』

 今回はカット。(正直あまり聴けていない)
夕方ジェネレーション

夕方ジェネレーション

インディーズ1st『HIGH COLOR TIMES』

 ジャケット通りの爽やかな歌が多い。ギターがとりあえず高音を鳴らしまくる、ある意味気持ちいいアルバム。が、先ほども述べたように、少しひねくれている感じは否めない。歌詞も意外と難解だし。けど、今聴いても新鮮だしすでにこのころから完成されていたなって感じはする。

 このアルバムで選ぶなら、『彼氏彼女の関係』。初期の名曲で、すごくキャッチ-。直近のファン投票でも、第二位に入る人気度。絶対ナンバーガールの影響受けてるだろうって歌詞。


Base Ball Bear - 彼氏彼女の関係 [LIVE]
HIGH COLOR TIMES

HIGH COLOR TIMES

1st『C』

 死とかSEAとかSHEとか、いろんな意味が含まれているらしい。基本的にはインディーズの延長線上のアルバムなんだけど、この曲のインパクトはやはり強い。

 マチャアキが行く、歌(サビを聴けばわかる)。僕が彼らを聴く決め手となった曲だ。いわゆる”四つ打ち”ロックで、ノリが非常にいい。電子の夏っていうタイトルをなんかかっこいいし。あと関根のコーラスも気持ちいい。なんかで見たけど、元々コーラスの部分がメインで、メインのところがコーラスだったらしいけど、キー的にあわなくて変えたらしい。


Base Ball Bear - ELECTRIC SUMMER
C

C

2nd『十七歳』

 売れ線を意識しようと、かつて恋愛的な要素と毒素的な要素から恋愛の方をピックアップしたアルバム。もちろん、まだ毒っぽいところはあるんだけど、少なくともサウンド面では減っている。聴きやすいといえばそれまでだが、個人的には小出の青春に対する憧れとか妄想が強すぎて、あまり好きになれない。

 とはいえ、リードトラックの『17才』は名曲。17歳って大人からしてみるとまだまだひよっこだけど16歳からしてみると大人っぽく感じるというか。実際は周りの環境は何も変わらないんだけど、本人たちの意識がすごく変わるから大人っぽくなるのかな。

 そして、今回はアイドルネッサンスのバージョンも聴いてもらいたい。女の子が歌う『17才』、17才が歌う『17才』。歌い手とアレンジが違うだけで、曲の解釈が変わるおもしろさを実感できる。彼女たちのカバーで『17才』は完成したといえるだろう。


Base Ball Bear - 17才

〜まいななこ17才初の〜【「17才」3.4ライブ映像】アイドルネッサンス


十七歳

十七歳

第二期

3rd『(WHAT IS THE)LOVE & POP?』

 このアルバムは完全に孤立している作品だと思う。『changes』を作ったものの、前向きなメッセージを無責任だと感じてしまい。結果ダークな作品ができてしまう。恋愛ソングのような明るい歌は消える。アルバム名こそ、愛とポップを問いただすものだが、結局答えは出ず自問自答することになる。

 この作品のエネルギーは唯一無二で、音もヘビーだがぜひ聴いてもらいたい。


Base Ball Bear - changes
(WHAT IS THE)LOVE&POP?

(WHAT IS THE)LOVE&POP?



3.5『DETECTIVE BOYS』『CYPRESS GIRLS』

 ラップやファンクをはじめとする、新展開を多く見せたアルバム。前作よりポップ寄りになり意外と聴きやすいアルバム。

 個人的に一曲選ぶなら、やはり『Transfer Girl』だろうか。転校生に一目ぼれし、叶わなかった恋を思い出す曲。初期のようなやりすぎな青春ではなく、むしろリアルな青春を文学的に歌った名曲。続編の『転校生』とともに。


Base Ball Bear - Transfer Girl ~ 転校生(Live音源)
DETECTIVE BOYS <完全生産限定盤>

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4th『新呼吸

 このアルバムが一番ポップかなと。バラードもロックもポップも全部入っていて、朝から夜までを歌っていてテーマもわかりやすい。

 特に『yoakemae』はベボベサウンドの完成形。『ELECTRIC SUMMER』の音をコーラスやエフェクトでさらに厚くした、盛り上がる一曲。歌詞や、当時のツアーのタイトルになったことからも本人らも手ごたえのある曲だったと思う。


Base Ball Bear - yoakemae
新呼吸(初回生産限定盤)

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5th『二十九歳』

 このアルバムは、タイトルからもわかる通り過去を清算した集大成的作品だと思う。曲のバラエティー性も随一。ただ如何せん、曲数が多い。そしてテーマが深すぎる。プラスとマイナスの中間にある「普通」をテーマとしている。

 時間がある人はインタビューを見てください。こういうインタビューが多いのも彼らの良さ。
Base Ball Bear – 最新作『二十九歳』についてフロントマンの小出祐介がすべてを語ってくれた。彼の思いが詰まったロング・インタビューの前編をお届け。 – 音楽WEBメディア M-ON! MUSIC(エムオンミュージック)

 このアルバムの折り返しに位置する『The Cut』。テーマも面白いし、ライムスターもかっこいいため一度聴くべし。


Base Ball Bear - The Cut -feat. RHYMESTER-

二十九歳(初回限定盤)(DVD付)

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第三期

6th『C2』

 私を虜にしたアルバム。生涯ベスト10ぐらいに入ると思う。とにかく音がかっこいい。80年代を思わせる、歌謡曲テイストなサウンドやヒップホップのようなはねる曲が特徴的。

 今まで、何本もダビングしていたギターも今回はあまり重ねていないらしい。というのも、この作品を作るにあたり、小出と湯浅はギターを響きのあるものに変えたらしい。それゆえに、音の厚さをギター単体で表現できたとか。また、技術的に劣っていた関根のベースも技術が伴って、小出が本来やりたかった音楽を作ることに成功した。

 『「それって、for誰?」』のファンクさは中堅バンドならではの渋さがある。

 そして『不思議な夜』。学生の恋愛ばかり歌っていた彼らが、こんなの大人の歌を歌っていたのが衝撃だった。特にこのアルバムに入ることで、「人生捨てたもんじゃない。」と感じさせてくれる歌。PVも含めて、彼らの最高傑作。


Base Ball Bear - 「それって、for 誰?」part.1

Base Ball Bear - 不思議な夜

C2(初回限定盤)

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7th『光源』

 最新作。このアルバムの特徴として、今まで使ってこなかった同期やピアノが使われていること。一人抜けた穴を埋めるためには音を厚くする必要があったのだろう。それもあってか、『新呼吸』以上にキラキラしたアルバムだ。

 また、小出が語っているように今作は二周目の『青春』をテーマにしている。今まで、いじめられていた学生時代を忘れるために、『青春』の歌を歌っていたが、今作ではそんな苦い思い出すらも『青春』だと思えるようになったらしい。他にも並行世界をテーマにしていたりととにかく凝っているアルバム

 『すべては君のせいで』はこれ以上ないほどわかりやすい『青春』ソングだろう。男ならみんな共感できるはず。


Base Ball Bear - すべては君のせいで

光源(初回生産限定盤)(DVD付)

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さいごに

 思わず熱くなってしまっていろいろ書いてしまった。是非これを機にベースボールベアーに関心を持つ人が増えるといいな。


ではっ!
増補改訂完全版「バンドBのベスト」(初回限定盤)(DVD付)

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*1:元々は四人。ギターの湯浅将平が2016年に脱退。

*2:関根だけ一個下。